結納辞典   結納金と当日の費用
 
男性側から女性側へ贈られる結納金は、結納品のなかに
含まれる「小袖料」とか「御帯料」と表書きされた金封に
現金を包みます。
昔は結納の際に着物や反物などの現物を贈っていたのが
現金で贈る様になった為、この様な表書きになっています。


結納金は嫁ぐ際の支度金的な意味合いが強く、一般的にその金額は「西高東低」となっていますが、
特に金額が決められているわけではありません。
実際に金額を決める際にはその家や本人の実力に見合った額を男性側で決めるのが良いでしょう。

一般的な金額としては、100万円が50〜60%と最も多く、150万円以上も10%程度見受けられます。
  その他にも金額を決める要因として、
たとえばお見合い結婚と恋愛結婚、両者の地域差、
両者の親戚関係など 様々な要素が絡んできます。

結納金は新札でお渡しするのがベストですので、銀行で受け取る1週間ほど前に予約を入れておくと確実です。(必要な日にいきなり銀行に行っても、新札がそろわない場合もありますのでご注意を。)
当日、お相手が1枚ずつ数えて確認するわけにはいきませんので、 確認しやすいよう銀行の帯封はつけたままお渡しになったほうがよろしいです。


結納のポイント1


女性側に「いくらぐらいご用意しましょう?」と たずねるのはやめましょう。いただくお金の額 を聞かれても、希望などは言えないものです。 結納金の額は男性側で決め、相場から外れ る額になる場合はそれとなく先方にお伝えし ておいて持参するほうがスムーズです。


男性側には言えない本音
女性側のホンネ

結納のポイント2

金額をきめるなら100万円、200万円といった きりの良い金額か、50万円、70万円などの奇 数にするのが一般的です。 また、80万円も末広がりとなり良いでしょう。

女性側には言えない本音
結納金についての悩み
      結納についてご案内します
基本的には女性側が接待費用を負担
 
結納式には結納品の他に、食事会や会場費、仲人さんへのお車代などケースに よって様々な費用がかかります。
これをどちらが負担するかで、悩むカップルも多い様ですが、基本的にはこれら接待に関する費用は女性側で負担しましょう。

結納は、結納品を持参する男性側の労をねぎらい、女性側が自宅で
おもてなしをするものです。ですから、おもてなしにかかる接待費用は
女性側が負担するのが 普通なのだといえます。

 
昔は男性側が実際に酒・肴の現物を持参して飲み交わし、これから親戚付き合いをしましょう、
とお祝い膳を囲んだものですが、現在はその慣わしが現物からお金に変わり「酒肴料」として
持参するようになりました。
(九州地方では今でも酒・肴を持参する慣わしがあります。)
費用を両家で折半、という方法もありますが、「酒肴料」をお包みするのが結納式としては自然で
あり、より 丁寧な印象を与えるでしょう。

 
六曜早見表

六曜早見表
結納のポイント1
会場を利用する場合、自宅で行うより費用が
かさむケースが多いので、男性側も酒肴料を
多めに用意する心遣いがあると良いでしょう。

結納のポイント2
結納セットによっては酒肴料がついていないものもありますが、オプションで酒肴料を
結納品の中に追加することも出来ます。良く分からないからと省略してしまうと
お相手様に失礼になる場合もあります。迷ったら結納屋さんにご相談下さい。

  彼女の家で行う。場合によっては式場で行う人も
結納FAQ  
  質問 結納金なしで結納を行いたいのですが?
   
答え


金銭的な授受を行いたくないという理由で、結納金や酒肴料を取り交わさず、一つのけじめとして結納を行いたいという方もいらっしゃいます。
結納といえば結納金がつきものと思われがちですが、昔は結納はお金を贈るのではなく、着物や魚介類、お酒などを贈っていましたので、結納金のない結納というのは、本来の結納の形に近いともいえます。
その場合は、結納金や酒肴料を包む代わりに、スルメやコンブといったおめでたい意味の ある品物を入れて贈ったり、指輪などの記念品をメインにした結納セットを用意して行うのが良いでしょう。           →結納金なしの結納
                           →記念品(指輪など)メインの結納

ただし、現在では、結納と言えば、金額の多少に関わらず結納金を贈るのが一般的です。後々、お互いにギクシャクしない為にも、結納金なしで結納を行う場合には、 前もって、お相手様のご両親にもその旨、ご了解いただいておいた方がよいでしょう。

男性側には言えない本音
『結納金は無しでいい?』と言われた・・・女性側のホンネ

 

  質問 結納金だけ渡すなら包みひとつでいいですよね?
   
答え


お相手が遠慮されて「包みひとつでいいですよ」といわれる場合もありますが、そのままの意味でとって、手盆でお渡しするというのはやはり失礼にあたります。
その場合でも、最低限の礼儀として白木の台か広蓋などに載せて渡されるのが良いでしょう。結納金はあくまで贈り物ですから、相手の考えているものより少し高いくらいのほうが誠意や気持ちが伝わるものです。           →結納金だけの結納

また、日本人独特の謙譲の美徳として『包み一つで・・・』とおっしゃっている場合もあります。その通り受取って、金封1つで持って行ったら、お相手は当然一般的な結納を納めてもらえると思い、毛せんと掛け軸を用意して待っていて、逆にギクシャクしてしまったという話もよく聞きます。できれば、少なくとも、のし、末広のついたセットでお渡しになることをお勧めします。
                                    →略式結納

  質問 養子を迎える場合の結納金も相場通りで良いのですか?
   
答え

一般的に、ご養子を迎える場合は、お嫁さんを迎える結納金の2〜3倍と言われます。
結納金の相場が100万円だとしたら、200〜300万円位お包みするのが良いでしょう。

男性側には言えない本音
養子の場合・・・女性側のホンネ


  質問 結納金の使い道を教えてください
    答え

本来、結納の際に着物や帯を持参していたのですが、時代の流れと共にお金を贈るようになりました。その点を考えると、絶対にこれという決まりはないようです。
現実には、嫁入り支度の一部にされる方が多いですが、中には貯金して新居に持参する人もいるようです。

結納金は親がもらうお金なの?

  質問 会食は費用がかさむので、結納だけ行うつもりです。気をつける点はありますか?
   
答え

結納の時に会食をしない場合でも、折り詰め程度は用意して帰り際に
お渡ししましょう。 結納式が終わる時間帯によっては昼食が近くなる場合も。
ちょっとした心遣いがあると良いですね。
折り詰めならばそれほど費用はかからないと思います。

  質問 結納金を渡すつもりなので、酒肴料も同じ金封に包んでもいいですよね?
   
答え

結納金と酒肴料を一緒の金封に包む事はお避けください。
意味合いが異なるものですから、別に包まなければなりません。
酒料と肴料を一緒の金封に包んで入れるのはOKです。

  質問
結納金はどのような金額でもいいのですか?
    答え

『100万円』などのキリの良い数字や、奇数(30万、50万、70万)を選ばれるとよいでしょう。ただし、偶数でも80万円は末広がりの意味で好まれます。また、90万円は奇数ですが、ほとんどの方が80万円もしくはキリのよい100万円を選択されます。

在日韓国人の方の場合は、1円の位までの奇数をつかって、『割り切れない』ように縁起を担がれます。(例えば、105万5555円など)
また結納の際には、普通の結納品の前に、新婦への装飾品をずらりと並べて贈る慣習があります。


  質問
結納金の金額がまだわからないのですが・・・・・・
    答え 結納金の金額で迷われている場合は中包み(予備)をサービスでお付け致します。
中包みのサンプル
結納金の金額を何種類かご指定いただけますと、金封の中包みに『金壱百萬円也』、『金五拾萬円也』、無地のもの等を2,3枚お付けすることも可能です。 (注文フォームの備考欄にご記入ください)